2014年9月26日金曜日

Hanging out with friends

こんにちは。10日以上何も書いていないので、ここまでにあったことをまとめてご紹介します。毎日授業は半日で、時間自体はあるのですが、毎日図書館にこもって睡魔とアラビア語と格闘している都合上、更新が滞ってしまいました。

 まず、一つ目、12日(金)。(ここでは金曜・土曜が週末です。)日本好きのクウェート人のM氏に誘っていただき、午後、クウェート料理と射撃場に行きました。M氏は、私たちと一緒に、クウェート在住台湾人Fちゃんも連れてきてくれました。
クウェート料理店は、サルミヤのほうの店でした。クウェート料理は、縦長の黄色のご飯に何かを乗っけたものです。私が注文したのは魚を載せたものです。魚は焼いた後に、ご飯と一緒に炊いたようです。どうやら塩漬けした魚で、ヒラメのように見えました。割とさっぱりしており、おいしかったです。
右上のご飯を注文しました

 食後に、射撃場です。軍病院とゴルフの近くにあるクラブです。お客さんは外国人が多いようでした。実弾の射撃場は日本にないですから、だいぶ緊張していきましたが、まわりのお客さんはそんなこともなかったです。射撃室の中は、耳あてをし、9mmの拳銃を15発撃ちました。弾を装填しろと係員に言われても、「何も知らないですー」と答えるしかなく、おどおどしてしまいましたが、ちゃんと生還しました。おかげさまで、いい経験になりました。


 19日(金)の夜には、日本大使館の方のお宅にご招待いただきました。お宅に行く前に、バス(ここ重要)でマリーナ・モールに寄ってから、お宅に行こうと思ったわけです。灼熱の午後2時に寮から飛び出し、バス停を探しにいったものの失敗。ラウンドアバウトで右往左往していると、韓国人留学生の友人が、教会に行くところを車で通りかかりました。彼とその知人のおかげでなんとか町の入り口のシェラトンホテルのあたりのバス停まで連れてってもらいました。そこは外国人だらけで、雑居ビルの一階にさまざまな商店が詰まっている場所でした。
 日本人留学生が書き残したメモを頼りに、11番バスを待つこと数分。来たバスに恐る恐る乗り込むわれら日本男子2名。(バスは使い方が難しいので、これまでの中東一人旅ではあまり使ってきませんでした) バスは砂っぽいのは否めませんが、冷房は効いているので本当に快適。11番バスは、シェラトンからスーク・ムバーラキーヤ、さらにはまっすぐクウェート・タワーに向かうバスです。
終点で気づきましたが、このバスは目的地のサルミヤには行かないらしいです。友人とふたり、乗り換えるべく、暑さの中を歩くこと10分ようやくバス停に到着。合図にもかかわらず、数本のバスに無視されたものの、無事15番に乗り、サルミヤを目指しました。
 今日の最初の目的地はサルミヤのマリーナ・モールです。本屋に来たかったためです。とはいっても、本屋というよりコンビニみたいな感じで少ししか置いていませんでした。友人は買っていましたが、私はあまりめぼしいものが無かったので、今度別のところにいってみたいと思っています。イブラヒーム・ナスラッラーやアブドゥッラフマーン・ムーニーフがありました。Cities of Salt(Mudun al malh)は読んでみたいですけども。
 午後6時、大使館の方のお宅へ。おいしい日本食を食べさせていただき、本当に身も心も休まりました。こうして、ご好意に与り感謝申し上げます。アナと雪の女王の主題歌もよかったです(笑)



翌日20日は、2時までは図書館で勉強して、閉館後に外出しようと思い立ちました。ルームメイトは、勉強し続けてるので、一人で初めて外出です。昨日発見できなかったバス停を発見すべく、30分近く、飛ばしてる車のそばを歩き探しました。そうしたら、ありました。バス停らしき朽ち果てた物体が。ハイウェイの高架を作るために、その下を工事現場にしたため、バス停も犠牲になったようです。というわけで、近くに中心部に向かうバス停は現在ないという結論です。
  途方にくれていると、学生だというイエメン人N君が通りかかり、乗せてくれました。 半信半疑でしたが、話しを聞くと去年の日本人留学生も知っているということでした。とりあえず、スーク・ムバーラキーヤで降ろしてもらいました。彼と一緒に食堂で、昼食を食べました。ご飯の上に、炭火焼きのチキンを乗せたもので、寮のご飯より、シンプルでおいしかったです。ズッキーニのトマト煮込みや煮豆もついてきて、一緒に混ぜると美味。彼に倣って、右手で食べてみました。
  彼と一旦分かれた後、スーク散策へ。ここで気づいたのは、午後の時間はスークは休みだということ。暑い1時から4時くらいまではスークは閉まっているのです。 一通り、野菜や魚を見た後、チェーン店のコーヒー店へ入り、涼みました。やはり暑いので長時間外で行動できません。
 4時半くらいに改めて、ふらふら歩きながら、ディスダーシャ(クウェートの服) の生地のお店に入ってみたりしながら、N君が迎えに来るのを待っていました。(恐縮ながら、迎えに来てくれるといってくれたのです) スークは、木製のアーケードが道に付けてあるので日差しは避けられます。真っ白な生地や黒のアバヤ用の生地、香水店、色とりどりの女性の服などが並んでいます。やはり暑さが厳しい湾岸の国であるため、商品を外に出したり、店が道に向かって開いてはいません。しっかりショーウインドーがあり、冷気が外に漏れないようになっています。そして、お店の人はあまりがつがつしていません。以前モロッコに行ったときは、あまりのしつこさにくたくたに疲れてしまいましたが、クウェートはそんなことはありません。こじんまりとしていて、気が楽に散歩ができます。
  6時半過ぎに友人が迎えに来てくれ、寮へ戻りました。


スーク・ムバーラキーヤ
22日(月)は授業後に、3時半から友人たちとskypeで中東トークをしました。参加者は日本、トルコ、クウェートで生活しているということで、それぞれ好きな「中東」のことを語りあうという貴重な時間でした。笑えないくらい長時間、話したということは内緒です(笑)

市民カードのための健康診断の報告は新しいページで改めて報告します。

2014年9月12日金曜日

大学図書館(その1)

 こんばんは。毎日書こうというつもりはありませんが、気持ちが新しいうちに感想なりを残しておくのは大事かなと思い、今日も書いてみます。今日はクウェート大学の図書館についてです。

 私を含む男子学生が住んでいる学生寮は、シュウェイフ・キャンパスにあります。授業があるランゲージ・センター(マルカズ・ルガート)もここにあります。中央図書館(Central Library) はシュウェイフの中心部にある非常に大きな図書館です。入り口のホールは約5回分の吹き抜けになっています。アラビア語と英語の図書が収められており、アラビア語が堪能でない私にも安心です。学習スペースやPCも十分にあります。

 図書館には、まったく不思議なことが2点あります。それは図書の少なさです。私が日本で通っていた大学の図書館は、蔵書が多すぎて、自動書架を導入しています。国会図書館にしても、蔵書が多すぎて、常に場所不足に悩まされていると聞きます。ところが、ここの図書館は、本棚がすかすかです。本棚の半分強くらいしか入っていないのです。アラビア語も英語も同じくらいのスカスカ度合いです。湾岸はともかく、中東全体は識字率が必ずしも高いといえず、ベストセラーというものもめったにありません。そもそも図書館の本を読んだりすることが少ないのかなと考えています。ただし、日本は、識字率が非常に高く、誰でも本を読むし、雑誌も買う、出版文化が異常に栄えている国であります。そう考えると、日本が特殊な気もしてきます。

 次に2点目は、図書館で勉強している人がいないことです。昨日と今日、授業後の夕方に図書館で勉強をしてきましたが、学生の姿をほとんど見ません。昨日見たのは、勉強していた女性、パソコンの周りに集まっていた男性学生たち。今日は、パソコンを使っていた女性1人、インド系と東アジア系の留学生くらいです。
 学生が不在の理由を自分なりに考えてみた結果、こんな感じです。1.そもそも学生は図書館で勉強しない。2.昼食を家族で家で食べるから、夕方学校にいない。3.学校始まったばかりだから、まだあんまり来ない。何か思いつくことあったら、教えてください。

 学生のいない図書館は、セキュリティと清掃員のほうが学生より多い空間です。まあ、人が少ないほうが、気兼ねなく使えるのでうれしいのですが。部屋で勉強できない、根っからの図書館勉強派なんで、たくさん使わせていただきます。

 最後に、今日図書館でみた図書館利用法を紹介します。勉強をしていると男女の話し声が聞こえるので、ふとそちらを向くと、カラフルな装いのおしゃれなクウェート人女性と欧米系の男性の留学生が話しながら、歩いているのが見えました。この国では、外国人とならともかく、公に男女が会話することが少ないはずです。(留学生のアラビア語を手助けしてくれる学生はみんな女性で、気さくに話しをします) 人がいない図書館は、会話をする場所を探す男女に、最適な場所なんだなあと妙に納得しました。

 図書館にこもりながら、クウェートの学生を観察するのも楽しいです(とても失礼)。

2014年9月11日木曜日

初回の授業

こんばんは。3日目は授業初日の感想です。
 まず、今日から授業がスタートしました。簡単なガイダンスの後、レベル1のクラスがありました。今学期は皆、ビギナーコースに登録となります。その中で、完全な初学者がレベル1と既習者がレベル2と分けられます。
 午前中は、レベル1。講師はイブラヒーム先生で、最も初級のクラスにです。数字、曜日、自己紹介などを丁寧に対話方式で学習しました。先生自身が、積極的に学生に繰り返させるので、自然と口から出るようになってきます。1週間ほどは、教科書ではなく、この調子で簡単なものの学習をするようです。教科書は、アラブ文化が紹介されたもので、なかなか充実しています。

 午後はレベル2の授業がありました。ここでは、初学者以外が参加し、ハーリド先生がアラビア語で教科書の内容を説明しながら、積極的に内容について生徒から意見を求めていました。私は、周りの学生のレベルの高さに驚愕し、縮こまって、ひたすら単語を聞き取っているだけでした。こんなにアラビア語をペラペラしゃべる外国人がたくさんを見るのは、初めてです。すっかり怖気づいてしまいました。教科書の内容も、イブン・バットゥータやアラブ文学など少し高度になってきています。文法事項的には知っていても、アラビア語だけの授業で参加して発言できるほど、アラビア語能力は高くはありません。

 というわけで、日本から既習者として来たつもりでも、世界レベル(?)を目の当たりにし、レベル1からやり直すことにしました。教科書自体は次第に高度になってくるので、教科書を覚える勢いでいきたいと考えています。

レベル1用のテキスト Brustad, Kristen al-Kitab fi ta'llum al-'arabiyah: A Textbook for Beginning Arabic Part One 2nd.ed, 2004

2014年9月9日火曜日

2日目と寮監との格闘

こんにちは。今日は2日目の出来事をご紹介します。

 私たちの昨日の課題は、日本人留学生が代々引き継いできた荷物を引き取ることでした。この奨学金制度を使ってすでに何十人もの学生が、ここクウェート大学で学んできました。そのため、留学生が使ってきたものが、寮に残されているということはあらかじめ知っていました。
 ただし、私たちが知っていたのは、荷物がある部屋の番号だけでした。その番号だけを頼りに4棟ある寮の管理人一人ひとりに聞くことを繰り返しました。その結果、アラビア語しか話さない寮監に行き着いたのでした。
 割と若く見える寮監は、飄々としており、アラビア語しか受け付けないというポリシーらしく、われわれもほんのちょっとしかないアラビア語で戦うことになったわけです。いかんせん、駆使できるアラビア語の語彙が少ししかないですから、同じことの繰り返しで粘ることしかできません。彼にとっても、面倒な仕事らしく、後回しにしたかったらしいですが、こっちも早く受け取りたいですから、粘って受け取れるようにお願いし続けることに・・・。18時に受け取ることを約束してもらうことができました。

 約束した夜18時に、行き、テレビを見て待っていると、彼が現れました。アラビア語で問答し、数枚の誓約書らしきものに、署名をし(何に署名をしたのかアラビア語だから分からないのが不安)、いざ倉庫へ。
  そこの棚には、かなりの数のダンボールに食品から食器、さらにはアイロン、印刷機なども残されていました。それをルームメイトと二人で運搬してきて、今部屋の外に積み上げてあります。今日も少しチェックし、何が入っているのかをリストアップしているところです。そのうちに寮の食事に飽きそうですから、日本食グッズはありがたい限りです。先輩のおかげで、今年も日本人がクウェートにいけるということに感謝しなければと思います。
 ゆっくり整理しながら、活用していきたいです。

日本人の荷物

2014年9月8日月曜日

渡航以前と初日、アリーさん

 初めまして、私は2014-2015年度のクウェート政府奨学生の男子学生です。ここでは、クウェートでの生活を記録に残していきたいと考えています。

 まず、これまでのいきさつを振り返ってみます。この奨学金の応募は6月の終わりから7月のはじめにかけてでした。作成した書類は、在クウェート日本国大使館に直接DHLで送り、応募しました。発表があったのは7月の半ばで、在クウェート日本国大使館の担当者の方と電話面接を経た後のことでした。その後、日本で健康診断書、渡航証明書(犯罪記録)を準備しました。9月1日には在日クウェート大使館で、クウェート人外交官との面会をさせていただきました。
 今年の出発は、9月5日。17時25分成田発タイ航空でバンコクへ向かい、バンコクからクウェート航空で、クウェートにたどり着きました。クウェート着は6:00過ぎ、7時に日本国大使館の担当者の方が出向かいにいらしてくださいました。空港からは、男女別々に、各々の学生寮に向かいました。
 タクシーはやっぱり感動もんです。道路が広いので、100キロ超えて車の間をすり抜けていく様は圧巻です。車線変更も方向指示器使わないので、何のためにウインカーあると思っているんでしょうか。
 さて、広大なクウェート大学でタクシーの運転手と彷徨って、男子寮にたどり着きました。寮監を探し、そこで書類に記入し、手続きをすませました。ここで、われわれの部屋を探すのにかなり時間がかかりましたが、ようやく見つかった様子。
 男子寮は4棟あり、そのうちの第2棟の部屋を与えられることになりました。いったん部屋に入り、荷物を置いた後、アラビア語を学ぶランゲージ・センター(マルカズ・ルガート)のスケジュールを探しに周囲を探索することにしました。しかし、ここで大きな壁が・・・。

 暑さです。夏の盛りは過ぎたとはいえ、45℃はあります。午前10時とはいえ外を歩くような天気ではありません。30度以下かつ湿度の高い東京から来るとかなりの差を感じます。(ちなみに湿度は10パーセントらしいのでからっとしています。)
  暑さに加え、今日、土曜日は休日です。どうやら寮監も代理の人で、ランゲージセンターの担当者も不在らしいので、今後の予定はまったくはっきりしないまま・・・。 にもかかわらず、明日8時から授業があるらしい(!)。

 暑さと休日という事実に打ちのめされ、ルームメイトと私は、昼食に向かいました。各自に配布された食券を渡すと、ご飯の上にシチューをかけたものやヌードルなどを盛り付けてくれます。飲み物ももちろん、提供されます。炭酸飲料と水などです。朝からなにも食べてないので、おいしくいただきました。
初日の昼食 どれだけ盛り付けても食券一枚
  部屋に帰り、部屋の掃除をしました。持参した雑巾で、ベッド枠から、引き出しや棚の中を丁寧に水ぶきしました。部屋中、どこもかしこも砂っぽいので、雑巾だけでも少しはよくなります。仕上げに、ゴキブリ対策の薬を置き、完了。


 各々、ブログを書いたり、持参した書籍を整理したりしていると、前の部屋の持ち主のバハレーンからの留学生アリーさん登場(24歳)。諸事情で部屋を移動したため、残した荷物を取りにきたそう。彼によると、この後ハンガリー人の友人とでかけるから、一緒に来ないかとのことで、ありがたく一緒に行くことになりました。
夕方The Avenues Malls へ。中はブランドショップから、巨大スーパー、無印良品までさまざまな店が並んでいます。一角には、アーケード状にして太陽の光が入るようにしたり、店の概観を伝統的なスークに似せてみたりと、一つ一つ趣向を凝らしていました。

 この日は週末最終日でもあり、家族連れ、夫婦でにぎわっていました。伝統衣装に身を包むクウェート人が見られる一方で、インド人やリベラルな女性などもおり、さまざまな人々が行きかう場所でした。圧倒的なスケールに口が開いてしまったことはいうまでもありません。写真があればいいのですが、慌てて出かけたので、写真機を忘れてしまいました・・・。

外に出ると、交通渋滞。なんといっても、ウインカーも出さずに割り込むをするもんだから、車列が前にすすまないのです。アリーさんは、safetyなドライバーで、無理して突っ込んできて車を入れてあげますが、基本的にはゴーカート状況です。
モールを出て、別の電器店で携帯本体を入手。渋滞のなか運転してくれたアリーさんに感謝です。

偶然同じ部屋を使うことになっただけにもかかわらず、自分の車で連れてっていただけるとは、本当に幸運でした。同じ学生という共通点は大いに距離を縮めてくれる面があるのかもしれないです。(もちろん、なんでも信用してはいけませんが)

 それから帰宅。ぎりぎりカフェテリアの閉店に間に合いました。モールの散歩で体は疲れてますし、時差ぼけもあります。これを書いたら、とりあえず寝る事にします。