2016年1月31日日曜日

クウェート備忘録:オススメの場所

既に帰国し、半年近く経ち、卒業が間近となった。当初意気込んで開始したブログも、そう長くは続かず、忙しさにかまけて、プライベートな報告だけになってしまった。とはいえ、2014年から一年間留学したことの備忘録として、また、もしかしたら使える情報かもしれないので、ここにクウェートで私が発見した場所、訪れてよかった場所を備忘録として、書き残しておく。
情報は2015年7月時点であるので、参考程度にしていただきたい。また、クウェート留学生にとって分かりやすいように書いてある点、ご注意いただきたい。


1. スーパーマーケット
生活の基本である生活物資を買う場所だが、大学周辺の歩いていける場所にいいスーパーはない。

・学内のコンビニ
シュウェイフキャンパスの東側にある。教員・ドクター学生の寮のさらに東側であり、男子寮から徒歩片道15分弱。コンビニには、お菓子、日用雑貨、サンドイッチなど軽食がある。中には、コーヒーショップとサブウェイがある。

・City Center シュウェイフ店 (Google Map)
普通の巨大スーパーです。生活家電くらいまではそろうし、生鮮食品もそれなりのクオリティがある。
クウェート大学からハーリディーヤ Keifaan行きバスを途中で降りさせてもらうか、ケイファーン Keifaan・キャンパスから歩いていくことができる。ケイファーンの大学連絡バス停からは、10分以上あるいて、危険なラウンド・アバウトを超える必要がある。現在、City Center シュウェイフ店の前のJaharaa Roadは、立体交差化工事をしているので、数年後には簡単にケイファーンからスーパーに行けるようになるかもしれない。

・London Market (Google Map)
シュウェイフ・インダストリアル(شويخ الصناعية)内、カナダ・ドライストリート沿いにあるスーパー。City Centerより、商品の質が落ちるが、同じく何でも揃う。シュウェイフ・キャンパスからカナダ・ドライストリートを通るバスならば、必ず前を通るので、バスで行ける点がありがたい。
ちなみに、ここの並びには、デーツ専門店があるので、お土産や自分用に買うのによい。

・シェラトンホテルの裏側の移民街(大体の位置:Google Map
大学から、Gamal Abdel Naaser Streetを北上すると、Al Jahraa Squareに達し、シェラトン・ホテルの裏側のKPTCのバスターミナルにたどり着く。
ちなみに、このシェラトン・ホテルは、1966年開業で、北米の外で開業した初めてのシェラトンであった(テル・アヴィヴが初という説もある:http://248am.com/mark/kuwait/sheraton-kuwait-1965/参照)。
また、ラウンド・アバウトの向かいには、クウェートで初めてエレベーターを備えたビルがある。
湾岸一、いや、アラブ世界一、先進的だったクウェート・シティの往時を思わせる数少ない名残である。

このターミナルの北側のLe Royal Towerの裏側のビルの2階には、移民労働者がひしめきあうスーパーがある。(名前は忘れてしまった) 商品は安かろう悪かろうだが、食品に関しては問題がない。また、通りの南側には、来るものを圧倒させるカオスな商店街が広がっている。高層ビルの一階部分が、すべて移民のための、お店となっており、いつも人で込み合っている。時計、香水、中古の携帯電話、床屋、インド料理店などなどである。スペアキーを作る場合は、ここで作ることが出来る。
通りから、奥に行くと、これまた小さいモールがあり、インド、パキスタン、フィリピン、タイ、その他色々なお店が集まっている。また、日本食はおいていないが、東南アジア系の食品ならば、このあたりのスーパーで十分に手に入るだろうし、インドのサリーも手に入る。
そういえば、筆者は留学した最初頃に、モスクに入って、仲良くなったインド人のおじさんとおんぼろのインド料理店で、熱いチャイをおごってもらったことがあった。また、スーパーで買ったら、レジのおじさんに、日本人か?三菱か?って聞かれたことがあった。さすがに移民が多いとそのあたりの区別もできるようになるのだろうか。(留学中、だいたい私はいつもフィリピン人に間違われていたから)

首都であるクウェート・シティの中の一角が、ここまで放置され、老朽化され、一種のスラム化が進んでいるのは、クウェートの威信としてどうなのか、長い間疑問である。
非常にカオスな経験をしたい場合は、訪れることをお勧めする。ただ移民がひしめき合う、ぼろい場所は、クウェート人は十中八九、足を運びたがらない場所であることは確かである。
※女性はあまり一人で行かないほうがよいのと、夜歩きは適度な注意が必要だろう。

・その他、大規模モールのAvenues、Souq Sharq、Marina Mallなどはガイドブック参照。

2. 食事、シーシャ
筆者が絶対にお勧めするクウェートでのレストランとシーシャカフェリスト。

Al-Shuwaikh Cafeteria & Pastries كفتيريا و معجنات الشويخ (Google Map)
クウェートのお惣菜パンこと、ファターイルのお店。ファターイルと揚げクッバと飲み物しか置いてない。薄い円形のパンに挽肉を載せたもの、チーズ入り、ほうれん草入りファターイルあたりが絶品。いつも大人気で、熱々が買える、しかも安い!2KDでおなか一杯になれたはずである。クウェートで食べたもので今恋しいものの一つ。
店内でも食べれますが、地元の人しかいないので男性しかいない。

・al-Tibaawi الطيباوي (Google Map)
クウェートでも有名なクナーフェの名店。HawallyのBait al-Othman Museumの前にある。また、Salmiyaなどにもあるらしい。クナーフェとは、中東のお菓子で、チーズあるいはクリームをぱりぱりとした小麦粉の生地で挟んで、シロップをかけたもので、非常に甘い。中東全域存在するが、ここのものは、クナーファ・ナブルシーヤをはじめとするパレスチナのクナーフェである。この店があるHawally地区は湾岸戦争まではパレスチナ人難民・労働者が住んでいたため、この店もおそらく移民が開始したのであろう。
クナーフェは一人分一皿でも売っている。また、アラブのお菓子は様々なものが販売している。また、ラマダン中は、カダーイフも売っていうるが、マグリブの時間までしか売っていないので筆者は買えなかった。

クナーフェ@ティバーウィー・ハワーリー



・Nawara Restaurant (Google Map)
クウェートでも結構知られたエジプト系の食堂。シュワルマが非常に美味しい。アラブ男性の地元民と労働者が集まる廉価な食堂。メニューはホムス、ファラフェル、茄子のペースト、シュワルマなど。フール鍋もあったので、フールもあると思われる。ケバブもあるが、時間による。シュワルマは夕方くらいから売り始め、ものすごい売れ行きで、店の外には買いにきた車の行列が数多くならんでしまうほど。売れ行きが良いぶん、切ったばかりのシュワルマをサンドイッチにして買える。ちなみに、肉を載せたホムスも絶品である。
11番バスで大学からいくことが出来る。
肉入りホムス、ファラフェル


・Cuba Cafe (Google Map)
友人に連れて行ってもらったシーシャ・カフェ。Nawara Restaurantの隣。クウェート人男性が集う。店内はチェ・ゲバラが大きく描かれている。シーシャとティーで合わせて、1.5KDくらいだったはず。他のシーシャ屋と比べても、安く、かつ清潔でクオリティも高い。何人かで談笑する人もいるが、ソファに寝ながら、スマホをいじってるぼっち客もおり、一人でも問題ない。もちろん、wifiあり。筆者が一番お勧めのシーシャカフェ。

・Dandosh Restaurant (Google Map)
貧乏学生の友、シュワルマ・サンドイッチの名店。ここの特徴は、チキン、ヒツジのシュワルマやケバブのサンドイッチだけでなく、「メキシカン」のシュワルマがあること。これは通常のシュワルマより、唐辛子が利いているチキンシュワルマである。
このお店も、夜には店の前の道に、買いに来る人たちの車で、動けなくなるくらい混雑する。店内も、注文する人で満員電車並みの混雑である。それゆえ、いつでも新しくジューシーな肉が挟んだシュワルマ・サンドイッチが楽しめる。
ぜひぜひ、訪れて試してほしい。
これらのシュワルマを食べてしまうと、大学のカフェテリアのシュワルマに満足できなくなってしまうので注意。

・Talabat.com
とりあえず、寮から何も考えずにどのファストフードのデリバリーを注文することが出来るアプリ。

・Dirwazat Cafe مطعم و مقهى دروازة شويخ(Google Map)
2015年6月の時点で閉店中。カナダ・ドライストリート沿いにあった。大学からバスですぐのシーシャカフェ。安価でかつ、質の良いシーシャが楽しめたのであったが、授業後に訪れたところ、役所の命令で突如閉鎖されていた。現在の動向は分からないが、参考までに。

3. 文化施設他
・Dar al-Athar al-Islamiya دار الاثار الاسلامية (Google Map)
もともと病院として建てられた建物を文化センターにしたもの。博物館としても機能しているが、それより、シーズン中毎日のように開催されるイベントが白眉である。
筆者は、音楽に関心があるので、American University in Kuwaitの教授によるクウェート音楽に関する解説と演奏デモや、アラブ音楽のコンサートなどを訪れた。また、チェコの楽団の演奏など、様々なイベントが行われている。また、イスラーム・中東文化、歴史に関するプレゼンもやっているので、ぜひ確認していただきたい。

・al-Majlis al-Watani l-al-Thaqaafa wa al-Funun المجلس الوطني للثقافة و الفنون
クウェートの文化イベントを行う政府機関。時期によっては、イベントを行う。筆者は、ウンム・クルスームの音楽の演奏会を聞きにいった。
情報は、instagram(KW_NCCAL)をフォローしてほしい。
また、音楽ホールとして、the Abdul Hussain Abudul Rida Theatre(このスーパーの駐車場の中:Google Mapが使われることがあるので、こちらの地図を参照のこと。

ウンム・クルスームの楽曲のコンサート 2015/6/7
the 18th International Music Festival


4. クウェート情報
2:48AM - Kuwait Survive Guide (http://248am.com/)
クウェートの最新情報に関するブログ。Kuwait UPDATEのように、ただの最新情報ではなく、展覧会や映画上映会などの文化イベントの情報が充実している。また、このブログの書き手の趣味で、クウェートの黄金期の50年代や60年代の写真や、当時に関して細かい記事があるのが興味深い。ノスタルジックであるが、世界の最先端にあったクウェートの姿を見ることができる。
ブログの筆者は、欧米系の外国人であり、クウェート人が古いと切り捨ててしまうところを面白いと拾い上げているのかと思っている。


今回、ここに紹介したポイントは、2015年7月時点の情報であり、クウェートのことである、常に状況は変化しうるので、参考程度にしてほしい。
時間があるうちに、なるべく記憶を探って、備忘録を残しておこうと考えている。
写真がないのは、当時の生活に必死だったということで、お許しいただきたい。

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